井口昇監督インタビュー(3)からの続き

――ところで、中原翔子さんは、蛇女の顔でしか出てこないんですね。
井口:そうですね。たしかに中原さんの素顔が全く出てこないから、お気の毒かなとは思ったんですけど、お芝居がちゃんと上手な方でないと、あれは成立できないんですよね。楳図先生の絵をちゃんと分かっている人でないと、あの顔をできないんですよ。だから、中原さんにお願いして良かったなと思ったんですけどね。
<注意:以下にネタばれがあるので、まだ観て無い人は我慢ずるのらー!>
――発狂した村人たちは、あのあとどうなったんですか?
井口:あれは、もとに戻って普通に田植えとかやってると思います(笑)。いやー、俺も、ラストに(京子の父役の)嶋田久作さんが「うーん、うーん」って立ち上がって、「夢だったか・・・」って(シーンを)残せばよかったかなって思ったんですけど(笑)。まぁ、ご想像にお任せするということで。よく考えるとそうなんですよねー。あの人たちどうなったんだろう。
――想像では、正気を取り戻して、戻ったんだろうなって感じですけど。
井口:そこは曖昧にしてるんですよ。観終わって考えることが多いほうが、映画の楽しみとがあるんじゃないかなと思うんですけどね。
――鈴木理子ちゃんの蛇姿も可愛かったですね。
井口:『へび少女』の中の話にすまきにされるシーンがあって、あれを小中さんが読んでて、『まだらの少女』のエピソードじゃないけど、あれを是非実写化したいっていうのがあったみたいなんです。僕もやってみたかったエピソードですね
――うどんを食べるシーンも『へび少女』からですね。
井口:そうですね。小中さんが楳図先生にシンパシーを持っている方なので、いろんな要素を他の作品から持ってきているんですね。それで、すまきは一番こだわったらしいですよ。絶対すまきはやってくれっていうことで。
――どおりで、なにか凄いシーンでしたね。
井口:ありがとうございます。ある人にとっては、「おぉー!よくぞやってくれた!」って場面らしいです。一部の人にかけがえない場面に見える作品っていいですよね。
――来年公開予定の映画「猫目小僧」も楳図ファンにかけがえのない作品となること間違いなしですね。井口監督、本日はお忙しいところありがとうございました。
【参考リンク】
映画「猫目小僧」井口昇監督から南会津の方々へのメッセージ

