朝日新聞の折込情報誌『定年時代』の平成16年10月下旬号で、音楽史研究家でSP盤の復刻作業を行っている郡修彦さんが「漫画に出てきた謎の歌」と題して、漫画と音楽の思い出について語っています。
郡さんが特に好きな童謡は、同書にも収録されている「歌の町」(作詞・勝承夫、作曲・小村三千三)。「この歌は戦後、新しい時代の子供たちに聞かせようと作られたものなので、歌自体がおおらかです」。また漫画が好きな郡さんは、「この歌の歌詞は、楳図(うめず)かずおの漫画『まことちゃん』で、主人公まことちゃんが登場するときによく口ずさんでいました。当時中学生だった私は『何の歌だろう、作者が創作したものかな』と謎でした」とも。それから時を経て、大学生のころに読んでいた本から偶然この歌の存在を見つけ、驚いたという。「それでレコードを聞いてみたらとても良い曲でした。作者の楳図さんがちょうど小学生くらいのときに作られた曲なので当時の子どもたちに親しまれていたのではないでしょうか」(『定年時代』平成16年10月下旬号より抜粋)
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