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楳図かずおトーク&サイン会 レポート(3)

2004年12月11日(土)、楳図かずおのベストアルバム『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』発売を記念し、タワーレコード渋谷店7階にて、楳図かずおのサイン&トーク会が行われました。『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』収録曲の制作エピソードなどを中心に、同CDを企画した高島幹雄氏と、楳図かずおが音楽について熱く語りました。以下に、トークの内容をレポートいたします!!
楳図かずお&高島幹雄 トーク (3)
高島:そこで、コロムビアレコードのほうからも、いくつか歌を出してっていうのがありましたけども。
楳図:そうですねー。だけど、その前にも、ぼくコロムビアのほうで仕事してるんですよ。
高島:はい。アニメの主題歌…
楳図:アニメの。『ペペロの冒険』とかね。
高島:はい。
楳図:詞書いてるんですよね。だから、もう…
高島:おつきあいは…
楳図:おつきあいというか…。顔はもう知られていたと思うんですけど(笑)。
高島:むかし、そういう「ペペロの冒険」なんか、作詞で「楳図かずお」っていう名前があって、恐怖漫画とか描いてらっしゃる楳図先生と同一人物かっていう疑問が、すごくあったんですよね、子供の頃(笑)。
楳図:そうですか?
高島:いや、でも、そういう名前ってなかなか無い名前ですけどもね(笑)。
楳図:そうですね。あの、話飛びますけど、最近起こったある事件なんですけど、そのニュースで、テレビに出てる校長先生が「楳田」っていうんですよ。全然関係ない話なんですけどね(笑)。だけど、その、「楳」がぼくと同じで、「田」は、まぁ、田んぼの「田」ですけど。「楳」にふりがなで「うめ」ってつけてるんですよ。それくらい、やっぱり難しい名前なんですよね(笑)。
高島:ちょっと子供には読めないですよね。
楳図:大人だって読めないですよ!だって高校のときも中学のときもそうだけど、出席とるときに、最初「アダチ君」「はい」「イノウエ君」「はい」とか言って。で、「次はぼくだな」と思ったら、先生が「ウッ…」って詰まるんですよ(笑)。
高島:先生も困っちゃんったんだ(笑)。
楳図:来る前に、自分のクラスの生徒の名前くらいちゃんと調べておけと思うんですけど、どうもそうではないらしくって(笑)。「ウッ…」とか言うので、「ウメズです…」って言ったりして(笑)。
高島:じゃぁ、音楽の話にちょっと戻りまして…
楳図:(ずっこける)
高島:スイマセン。まとめて行かないと(笑)。サインの時間があったりするので。
楳図:そうですね。そうだった。
(つづく)
『サンバ・デ・まことちゃん/パパ&ママROCK』
EP『サンバ・デ・まことちゃん/パパ&ママROCK』。劇場用アニメーション『まことちゃん』の主題歌として、1980年にリリースされました。
『木村の兄さん』
1996年に発売されたシングルCD『木村の兄さん』。「パパ&ママROCK」のリメイク・ヴァージョンも収録されています。
楳図かずおの直筆サイン色紙
トーク終了後のサイン会で配布された楳図かずおの直筆サイン色紙。「Columbia Music Entertainment」のロゴがロックンロールな雰囲気を醸し出しています。

楳図かずおトーク&サイン会 レポート(2)

2004年12月11日(土)、楳図かずおのベストアルバム『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』発売を記念し、タワーレコード渋谷店7階にて、楳図かずおのサイン&トーク会が行われました。『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』収録曲の制作エピソードなどを中心に、同CDを企画した高島幹雄氏と、楳図かずおが音楽について熱く語りました。以下に、トークの内容をレポートいたします!!
楳図かずお&高島幹雄 トーク (2)
高島:先生のお話うかがってアレだったんですけど、「ビチグソロック」とか…
楳図:ビチグソロックでいちにち~♪
高島:レコードになる前に、漫画の中で、歌詞として、歌ってますよね。
楳図:はい、歌ってたんです。
高島:もう、すでにそのときに、楳図先生の中では、曲まで出来上がってたそうですね。
楳図:そうです。だいたい、セリフっていうのは、言葉自体がもうメロディーを持ってますからね。だから、もう、ビチグソロック描きながら、絵柄からしてほうき持ってロックンロールやってますからね。もうロックンロールしか…。
高島:すごく激しくやってる絵でしたよね?
楳図:激しくやってるんですよ(笑)。ちょっと出来上がった曲は、テンポがのろい…。誰でもそうだと思うんですけど、自分のテンポを持ってると思うんですよ。
高島:はい。
楳図:それが、ちょっとね…。やや、ゆるい感じ。そこが、ちょっと気に入らないかなーって。
高島:まぁ、今だから言える話…(笑)。
楳図:今だから言える話(笑)。やってる最中だったら、「それならもうやめてしまえーっ!」って言われて降ろされたら大変ですからね(笑)。
高島:…ということで、出来上がったものは、なかなか先生の歌も快調な感じでしたけども。この中に入ってる「パパ&ママROCK」なんかは、1度、映画のまことちゃんのシングルのB面に…。まぁ、今、「B面」って言わないですよね、10代の方とかはね(笑)。カップリング。
楳図:カップリング。
高島:ええ。カップリングで入ってたんですけども、それから、時を越えて、『木村の兄さん』の時に、もう1回リメイクをしてらっしゃいますよね?
楳図:そうですね、はい。
高島:それが、先生の原作のイメージに近いところ?
楳図:そうですね。ただ、あれは3番目が抜けてるのがちょっと悔しいですよね。(観客に向けて)内容わかります?「パパ&ママROCK」。
高島:みなさんCD買われてますからね。
楳図:そうですね。
高島:3コーラスあったんですよね?
楳図:3コーラスで、ちょっと、お父さんもお母さんも、馬鹿にしている歌なんですよ、子供からしたら。だけど、あの、自分のお母さんとお父さんのよいとことって…って、よいとこじゃないんですけど(笑)……あの、チビデブ……忘れちゃった(笑)。そういう、ぼくがいるよって。そこが無いと、単なる悪口に終わっちゃってイヤだなぁ、と。はい。
高島:ええ。そういう歌の中に先生の優しさみたいなものもあったりしますよね。
楳図:そうですよね!!……って力んだりして(笑)。だいたいこわいものばっかり描いてるものですから、知らない人はこわい人だと思っちゃう。だから“優しさ”強調しといてくださいっ!!(笑)
高島:先生は、作曲されるときっていうのは、どういう感じでこういうものを…?まぁすでに頭の中にイメージができてるっていうものあると思うんですが、デモテープなんかもおつくりになられるんですか?
楳図:ええ。デモテープ、つくりますね、はい。どのようにって言いますか…。やはり、曲って、ふつうの曲よりは、どこか特徴があって、「あ、これは面白いぞ」と思わなきゃいけないでしょ?だから、ときどき思いついて、「あ、このメロディーライン面白いな」と思うと、ピアノでそれを、こう、おさらいして。で、あの、キーボード押さえて楽譜に書くっていうのを…。そういうことをやるんですけどもね。ただ、あの、たくさんの歌つくるときはそんな悠長なことやってられませんので、もう、一生懸命、無理矢理考えます(笑)。
高島:デモテープも、ピアノ弾きながら録って行って、歌う感じですか?
楳図:えー、録るときですか?録るときはですね、まず、楽譜っていうか、譜面つくりまして、で、それを見て弾いて。ぼく、ホント言って、そんなにうまくないんですよ、楽器は。
高島:そうなんですか?
楳図:だけど、何度も練習すればできるって、そういうタイプなんです。しょっちゅうやってるもんじゃないもんで。だしぬけに譜面見てすぐパッとはできないんですけど。
高島:はい。
楳図:だけど、いったん頭に入ると大丈夫なので。表現力はすごくあるものですから(笑)。
高島:はい。
楳図:まぁ、まずは楽譜を見なきゃちょっと心もとないでしょ?で、その楽譜のところにラジカセを載せまして、一応その楽譜はあらまし覚えて、で、あの、弾きながら歌うんです。そいで、ラジカセに録っちゃう。
高島:はい。
楳図:コロムビアレコードの最初の曲…「ビチグソロック」があったんですけどね。
高島:はい。
楳図:やはり、「『ビチグソロック』のレコードを出すから」っていうお話をいただいたときに…まぁ、作詞・作曲はぼくがやるというお話だったんですが、“歌う”ってところは入ってなかったんですよ。
高島:あ、そうだったんですか。
楳図:作詞して作曲して、それで、さっき言ったように、ラジカセをピアノの譜面台に載せて、それで、ビチグソロック弾きながら歌って。で、テープに録りました。で、それ、デモテープですよね。で、コロムビアレコードに持って行って、「こんな曲です」って楽譜と歌詞を渡しました。そこから、「じゃぁ、誰に歌わそうか?」って。ぼくは「くそ~、ぼくという者がいるにもかかわらず…」って内心思いながら(笑)、それは顔には全然出さずに。
高島:ええ(笑)。
楳図:今、“クリケッツ”っていう、子供のロックバンドがいるから、あれか、もしくは…“ダウンタウン・ブギウギ・バンド”、わかりますよね?
高島:ええ。宇崎竜童さんとか。
楳図:宇崎竜童さんとか。ヨコスカヨコハマ~♪っていうやつのね(笑)。その“ダウンタウン・ブギウギ・バンド”に歌ってもらおうってことだったんですが、交渉すると、なんか事務所の関係でうまくいかなくて。で、部長さんに、「じゃ、楳図さんが歌いなさい」っておっしゃっていただいて。「ヤッター!!」と思いました(笑)。それが、きっかけなんですけども。
(つづく)
『まことちゃん/ビチグソロック』
1977年にリリースされたEP『まことちゃん/ビチグソロック』。まことちゃんEPの第一弾です。
『グワシ!!まことちゃん/ギャングの母』
EP『グワシ!!まことちゃん/ギャングの母』。「グワシ!!まことちゃん」は振り付け解説漫画つき!

楳図かずおトーク&サイン会 レポート(1)

2004年12月11日(土)、楳図かずおのベストアルバム『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』発売を記念し、タワーレコード渋谷店7階にて、楳図かずおのサイン&トーク会が行われました。『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』収録曲の制作エピソードなどを中心に、同CDを企画した高島幹雄氏と、楳図かずおが音楽について熱く語りました。以下に、トークの内容をレポートいたします!!
楳図かずお&高島幹雄 トーク (1)
高島:では、登場していただきたいと思います。楳図かずお先生と、このCDを企画しました高島幹雄でございます!
楳図:ごんぬずぱー!!楳図かずおです!!グワーシ!!
高島:よろしくお願いします。
楳図:みなさん、ぜひ、ここで一緒に。
高島:じゃぁ、せーので行きますか。
楳図:せーのっグワ―――――――シ!!はーいありがとうございます(笑)。…今日は、何の話ですか?
高島:今日は、音楽の話です。
楳図:音楽の話…。
高島:じゃぁ、座って…(笑)。
楳図:グワシにちなみまして…『グワシ!!まことちゃん』ですよね。
高島:そうですね。
楳図:『グワシ!!まことちゃん』のレコードがですね、出たんですよ!!ワーって感じで。
高島:どうぞお座りになってください。
楳図:はい、ありがとうございます(笑)。
高島:今日はお越しくださいましてありがとうございます。今日、司会を務めさせていただきます…この『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』をコロムビアさんのほうに企画を出して、やらせていただきました、高島と申します。
楳図:えっ!?そうなんですか?高島さんが、これを!?
高島:先生知ってるくせに!(笑)
楳図:そうなんですよ(笑)。「今度、まことちゃんのCDを出すことになりました」とか言ってコロムビアレコードからFAXが来て。ホントに、ぼく、初めて音楽つくったとき…『グワシ!!まことちゃん』つくったときの気分に陥りました、はい。
高島:ええ。
楳図:「やったぜー!!」って感じで。
高島:あー、そう言っていただけると。
楳図:そうして、高島さんが、見えたんですよね。
高島:はい。インタビューにうかがわせていただきまして。
楳図:そいで、リスト見てみると、「グワシ!!まことちゃん」とか、近田春夫さんの曲とか…。ぼく、いろいろテーマソングつくってますよね。でも、なんと、『闇のアルバム』入ってないじゃないですかー!?」とか思いました。何で入ってないんですか?(笑)
高島:あれは、あの、いわゆる、当時のCBSソニーさんというか…。LP丸ごとはですね、ソニーミュージックさんでないと、丸ごとは出せないはずだって言ってるものですから(笑)。
楳図:えーっ!?1つ入ってるじゃないですか。
高島:せめてもの抵抗でですね、「アゲイン」を、ご好意でお借りしながらですね…
楳図:はい。
高島:やっぱり『闇のアルバム』の中で、せっかく「アゲイン」というタイトルの曲がありますので、やっぱり、「アゲイン」があって……
楳図:青春はいつもかけ足♪
高島:おぉーっ!生歌でございます(笑)。
楳図:気ままなお前~♪…そんな感じかな。あとは、ちゃんと(CDで)聴いて下さい(笑)。
高島:……なので、まぁ、『アゲイン』という漫画があって、そっから生まれた『まことちゃん』ってこともあって、まぁ、「まことちゃん」で始まり「アゲイン」で終わるっていうふうにさせていただこうかなって。
楳図:よくできてますぅー。
高島:ありがとうございます(笑)。
楳図:あの、最初は「まことちゃん」ってね…、あの、小さい子供が歌ってる曲なんですけど。
高島:子役の子ですよね。
楳図:はい。それで、どんどん進んでいって、最後は「アゲイン」で、おじいさんの話ですもんね。
高島:そうですね。
楳図:人の一生を、こう、つめこんだって感じで。
高島:人の一生を…(笑)
楳図:よくできてるじゃないですかー(笑)
高島:一生がこめられている!(笑) 先生は、まだまだこれから…
楳図:ぼくは、これから…
高島:音楽もつくっていただかないと!
楳図:そうですね。つくっていきたいと思うんですよ。この(CDの)中で、高島さんも「なんで、途中、全然CDがでていないんだろう、とびっくりした」って書いてましたよね。(「サンバ・デ・まことちゃん」から)『木村の兄さん』までの間。
高島:あ、そうですね。はいはい。時代が飛んでますよね。
楳図:飛んでるんですよ。これは、ほんとに、ぼくもね、その間、出ればいいのになとか思いましたけど、どこからもそんな話ありませんで(笑)。ただ、“クワトロ”ってあるでしょ、渋谷に。そこで、ライブやったことがあるんですけど、10曲くらい。そんときは、自分でアレンジも全部やって。これ(『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』)ではだいたい、作詞・作曲・歌ですけど、それだけじゃなくて、アレンジもやらないと、と。他の人にやってもらうと、スッゴイいい場合もあるんだけど、スッゴイ違うなーと思うような場合もあるので(笑)、「アレンジもできなければ~!」とか思ってね、1年がかりで全部変えて、クワトロでやったことあります。
高島:あぁ、そうなんですか。
楳図:はい。
(つづく)
『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』
『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』。楳図かずお画業50周年の記念盤です。
タワーレコード渋谷店7階に出現した楳図かずおコーナー
タワーレコード渋谷店7階に出現した楳図かずおコーナー。陳列された『グワシ!!まことちゃん・楳図かずおワールド』に、サイン&トーク会参加券が封入されていました。
トーク中の楳図かずおとCD企画者高島幹雄氏
トーク中の楳図かずおとCD企画者高島幹雄氏。MC要らずの楳図かずおに高島氏はハプハプ。

タワーレコード渋谷店 トーク&サイン会

『グワシ!!まことちゃん 楳図かずおワールド』ジャケット
『グワシ!!まことちゃん 楳図かずおワールド』が発売されたのを記念し、
タワーレコード渋谷店7Fの特設楳図かずおコーナー
2004年12月11日(土)、タワーレコード渋谷店7Fで楳図かずおのトーク&サイン会が行われました。
楳図かずおと高島幹雄氏
楳図かずおと、『グワシ!!まことちゃん 楳図かずおワールド』の構成・解説・取材を行った高島幹雄氏が、収録曲に関する興味深いトークを展開し、大集合した100人を超えるファンたちを唸らせました。
サイン色紙
トークライブの後行われたサイン会では、「Columbia Music Entertainment」のマーク入り色紙が配布され、「ギョエー」と床にしりもちを着いて喜ぶファンが続出しました。

うちわの港ミュージアム「県うちわのマップ」展

香川県丸亀市港町、うちわの港ミュージアムで、楳図かずおが描いた香川の名所などのイラストを、うちわに仕立てて紹介する「県うちわのマップ」展が開かれている。
会場には、「まことちゃん」やタレントらが、面白おかしくサンポートやこんぴらさん、うどん店めぐりをするうちわが登場、裏表で「ネタ振り」と「落ち」のストーリー仕立てになった作品もある。(うちわの総数は、なんと百二十三点!)
今展は、今年五月にNHK BS『おーい、ニッポン 私の・好きな・香川県』で放映された香川の観光地や物産をモチーフにした楳図かずおのイラストうちわを復元。題材にした地域を記したマップも作った。
入場無料。開催は、来年二月末まで。毎週月曜日と十二月二十七日から来年一月四日までは休館。