井口昇監督インタビュー(2)からの続き

――中村有沙ちゃんが肩をはだけるシーンもこだわったんですか?
井口:あぁ、それも今言おうと思ったんですけど(笑)、そういうところに全部(注目が)きますね。あれは、台本に無かったんですよ。蛇に体がすり替ってて抜け殻が落ちてるっていうのに服をちゃんと着てるのは変だろうって思ったんですよ。そうやって色々考えたときに邪悪なものが心の中に湧いてきて、これは微妙に(服は)脱げてるだろうって僕は思ったんですね。それで、有沙ちゃんに言ったんですよ「ちょっとだけ肩出すのどうかな?」みたいな感じで、そしたら、全然平気に「あー、はいはいはい」みたいな反応をするわけですよ。で、うわー いいのかなぁと思いながら撮影しました。でも、ああいう一種の思春期の話ですから、どっかでそういう微妙なエロチズムは、必要なんじゃないかなと思っていました。あと、2年先の有沙ちゃんのあの肩はもう無い。今のこの肩を撮っていく必然性は絶対あるんだって考えました。
――物語のながれ上、不自然じゃないですしね。
井口:うん、そうなんですよ。
――でも、最初、観たときは、「あっ!肩が!」って思いましたね。
井口:楳図先生の漫画の中で、よく「あっ!」って驚くじゃないですか。あれみたいな感じで、お客さんもそうなってくれたらいいなっていうのがあったんですけどね。実は僕もあのカット大好きなんですよ。あのカットは最初の編集のときにもう少し短かったんですよ。それを最終的に伸ばしましたからね。「あと2秒伸ばして!」って言って。
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