◆インタビュー◆

動物とのコミュニケーション



動物を飼ったことはありますか?
ありますあります。猫いっぱい飼ってました。えっと、奈良県の五條市ってところにいた頃ですけど。だけどだいたい一年くらいでみんな死んじゃうんで。そいで、もう飼うのよそうって言って。で、もう飼わなくなりました。動物飼うと、死ぬときかわいそうなんで、それ考えるとちょっとイヤですね。
だから犬のぬいぐるみを家に置いているんですか?
そうですね。動物は嫌いじゃないので。動物の形してるだけでもやっぱりなんか楽しい感じしますよね。だから、歩いているとき、犬とか猫とかに出会うと、コミュニケーションとるようにしてますけど。難しいとり方は全然しないけど。この前なんか、駅のホームで立ってると、鳩がコミュニケーションとるような顔つきで来てました。あれは珍しい。そんな鳩、なかなかいないですよ。ふつうは、ついばんで歩いてるだけなんだけど、スイスイスイッとこっちにやってきて、もう、なんか、コミュニケーションとってるのがわかるんですよね。あの、顔つきっていうか。胴体ビュビュビュビュビュッて震わして、体の毛をビューッとやってこっち見てるとね、なんか、喜んでる気持ちで見てるっていうのがわかるんですよね。そんな鳩がいました。スゴイかわいいですよね。あと、猫とコミュニケーションとるときはね、出会い頭に、猫と同じように「ミャオー」っていうんですよ。そうすると、猫によってコローンとなる。体で表す猫もいるし、こっちの方に顔くっつけて、したしそうな顔つきになる猫もいるし。いろいろ、動物とはコミュニケーションとるの楽しいですね。猫はあんまり目を見ちゃいけないっていいますよね。犬はしっかり目を見て、そいで、ちょっとニッコリするんです。先日も、犬を2匹つれて歩いてる人がいて、黒犬のほうの目を見て、こんなふうにしてたら、スススーッとこっちへ寄り添うようになったから、飼い主が怒ってましたですけどね(笑)。けっこう、コミュニケーションはとりますよ。あと、犬といっしょに走っている飼い主がいたとき、犬のほうを見てると、「ワンワンワン」って犬が吠えて来たりして。そうすると飼い主は不思議がるんですよね(笑)。
あの犬のぬいぐるみは、漫画の中などで先生の創造されたキャラクターとは、関係ないんですか?
あれは、関係ないんです。自分の創作ではなくて、単に「生きてる犬みたい」って感じで。なんかこう、友だちというか、番犬ですかね。玄関に置いておくでしょ、そうしたら、前なんか、インタビュアーの女の人が犬嫌いの人で、だしぬけにビックリして、腰を地面におとしてしまったこともありましたよ。そこまでびっくりした人は、初めてだけどね。名前は「ゴン太」だったんだけど、最近、「ゴン太」っていうのをテレビで見かけるので、「ゴン太」はやめて「グン太」にしてます。なるたけ無い名前にしたいというのがあるんですよね。
名前にはこだわりがあるんですね?
ありますね。「ゴン太」っていったら、やっぱり荒々しそうな、粗野な感じがするじゃないですか。ぼくの犬はドーベルマンで、デカいので、「ゴン太」ってしたんですけど、「最近ゴン太ってテレビでやってるよな」と思って。「あ、テレビでやられたんじゃ、ぼくのほうが真似したと思われるのはイヤだな」と思って、それで「グン太」にしたんです。
自分の「かずお」という名前については、どう思ってらっしゃいますか?
自分の名前って、親が付けるから、もう自分の名前に関しては、手足出せませんよね。だけど、母親が自分でつけたって言ってました。「一雄」もそうなんだけど、父親の系統が、みんな、オス・メスの「雄」という字なんです。父親の系統はそういうつけ方してるから、それに合わせたんだと思うんですけどね。そいで、父親は「公雄」で。むかし、「忠・儀・公」とかって、そういう、良い部分を文字のかたまりみたいなのが、いろいろあるじゃないですか。そういうとこからとってるらしいんですけどね。
地球以外にも生物はいると思いますか?
それは、いると思います。地球だけってはずは、絶対ありえなくて。ものごとって、やっぱり、「ひとつ」ってことは、どういうものも逆に不自然と思うんですね。だから、例えば人間の体だったら、体はひとつだけど細かく見ていくと似たような細胞が、ぎっしり、ズラズラズラっとたくさんあって、そいで、同じような情報が入っていて。そういうふうに、同じものがたくさんあって全体の基本になっていると思うと、人間が地球にしかいないっていうような、そういう地球のしくみっていうのは、おかしいと思うので。なんか、「うんと優れたものかどうか」っていうふうになると、どうかわかんないけど。
飼っている動物が死んでしまったとき、飼い主が受ける精神的ダメージは計り知れません。
楳図かずおと番犬のグン太。
二人は、高田馬場時代からの、旧知の間柄です。
某ペット用品メーカーのイメージキャラクターと同名になってしまったため、「ゴン太」から「グン太」に改名させられたのでした。
なお、楳図プロダクションには植物もあります。こちらは、応接室の窓際に置かれている鉢植え。
 
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